秀逸なVeuve Cliquotのブランディング!

本日は、Veuve Cliquotの世界巡回企画展「ヴーヴ・クリコ ソレ―ルカルチュア―太陽に輝く250周年の軌跡」の視察に行きました!

私も過去、長いことVeuve Cliquotのコミュニケーション活動を担当していたこともあり、馴染みがあるということと、このような巡回展もなかなかないので伺ってきました。

感想は、とても秀逸で懐かしさもあいまってか感心の連続でした。

よくよく考えてみると、お酒をここまでブランディングしていくためのノウハウがとてもつなく詰まっていたかと思います。

ブランドを構成する要素として、ヒストリー、ストーリー、フィロソフィーがあります。

それを、プロダクトへの拘りと革新性、創業者、カルチャー(音楽、アート、文学)、ライフスタイル提案(プロダクトデザイン)、などを余すことなく展開しておりました!

外観


中へ入るとブランドの歴史や創業者の紹介があります。

言わずと知れた草間彌生さんにより創業者であるマダムクリコをアート化されております。

このようなセンス、さすがですよね!


下記はヴーヴクリコの過去のラベルの変遷です。

イエローのラベルは品質保証の証。

昔、この色を使用するのはとっても斬新だったと思います。

また、地下貯蔵庫をオシャレに訴求するのもブランド化のエッセンスです。

今回、感心した一つにシャンパーニュとカルチャーの関わり方の表現です。

ヴーヴクリコと文学の関わり方を下記のように音声で表現します。

下記のようにソファに座りながら、この文学を聞けます。

また、音楽も同様に

下記のようなスペースで聞くことができます。

また、今回の最大の見どころの一つがブランドビジョン「ソレール(太陽に輝く)」から着想を得て3人のアーティストによるインスタレーションがありました。

詳しくは上記ご参照くださいませ。

一人目はフランス系アメリカ人アーティスト、シーラ・ヒックスによる布を使った暖かな包容力を表現!


二人目は、

フランス人アーティスト 、モニーク・フリードマンによる、絵画を通したイエローの世界への身体的、精神的没入体験!

そして、3人目が

英国人アーティスト、タシタ・ディーンによるユタの砂漠で撮影された日の出と日没

ブランドビジョンの象徴である太陽を3人のアーティストで切り取る!というアート的アプローチ。ブランドを表現する上で素敵だなと思います。

(大体、こういうHigh Contextの表現はブランド側が理解できずわかりやすい方向に流れやすいのですが、こういう試みを許容できるのがブランドらしさ、だと思います。)


また、下記は過去のブランド広告です。

これ見た瞬間、家に飾れたら素敵だなーと思ったのですが・・

ショップでこのポスターが売っていて思わず買ってしまいました(笑)

また、ヴーヴクリコのライフスタイル訴求ということで、過去の様々なデザイナーやアーティストとのコラボしたプロダクトや限定商品などを展示

上記、草間彌生さんとのコラボ。

下記の商品の落とし込みも秀逸です。

下記はシャンパーニュを飲むシーンをアートで表現!

下記は海のライフスタイルを高級クルーザーメーカーRIVAとのコラボ

ヴーヴクリコは下記のような様々なオシャレな商品の生み出し方が秀逸ですね!

展示の最後にはショップやシャンパーニュを頂ける店舗が併設。

これだけ見ればそりゃー飲みたくなりますよね。

土曜日の14時半でしたが、30分待ちだそうです。

ショップではラ・グランダム2012の草間彌生ギフトボックス(25,740円。税込み)を売られているではありませんか。以前、ローンチした時に買いたいかもーと思っていたのですが、まさかここで売っているとは!

ブランドの世界観を余すことなく繰り広げられた後にこの商品訴求。
そりゃー買いますよね!

って、ことで、購入しました(笑)

ブランディングとはそういうものだな―と身をもって改めて実感しました!

0コメント

  • 1000 / 1000