熊本弾丸ツアーで感じたこと

先日、1泊2日で熊本へ弾丸ツアーを敢行しました。


その目的の一つが小山薫堂さんが絶賛する洋食の店 橋本のカレーを食べ行くこと!

ランチで予約せずに12時前に伺ったところ、最初はマダムにお断りされましたがなんとかマスターに認めて頂きマスターの前のカウンターに座れました。
オーダーしたのはビーフカレーと赤ワイン。
赤ワインに合いやすいよということで付け合せのフルーツが出てきました。

その後にサラダが出て来て、

その後が、お皿に少々のご飯やブドウやハーブ。


これはこういう構成を知ってもらうためだろうか。非常に考え深い。
そこから、別盛りでライスとカレーが来る。

そのカレーはコクがあり多種類の具材が煮込まれておりわずかに食感を感じられ複雑でありながら爽やかさも同居する味わい。ビーフはサシのバランスが美しくとろける仕上がり。
皿に乗せられていたライスの構成要素を意識しながらこのカレーをかけて食べる味わいは至福の時。
そして、何よりここのマスター!
冗談言いながら眼光鋭いその様は、こちらも背筋がピンとなる。
カレーを自分で作ったのは4〜5回程。常に弟子が作り続けているそう。なぜなら経営者でもあるので味がブレることを自認し、プロデューサーでありディレクターに徹している。
そのためには弟子たちには学ばなければならない基本となる奥義を伝授し自走させることに徹底させる。理論としては理解できるがそれを実行するのは大変なこと。そこから独立して弟子達が京都のおがたや目白のブリボンなど名店を生み出して行く。素晴らしい哲学を受け継ぐ弟子達が自走して橋本の哲学を紡ぎ出す。
お店を出た後、至福を感じた高揚感と揺るぎない信念を持って自分の在りようを貫くマスターのパワーに圧倒されて少しばかりの疲労感が混在した感じでした。
まさにここは名店で、次は予約してコースで頂きたいと思いました。

この後は、加藤清正公が築城した名城「熊本城」にも行きました。
震災から2年半経っているというのに、まだ復旧されていない所が多数ありました。

日本は地震大国なだけにこのように後世に残すべき遺産をしっかりと保護していることはとても重要なことと改めて感じました。

夜はご当地グルメということで、馬肉や熊本ラーメンなど堪能して大満足な一日となりました。

2日目は、綺麗な公園があるということで、水前寺成趣園へ行きました。
路面電車で行ったのですが、その車内がとっても可愛く、花が飾ってあったりテーブルがあったりとまるでカフェにいるようで、遊び心があるなと感じました。
そして水前寺成趣園へ到着して感じたことはあまりにも美しく、金沢の兼六園を初めて見た衝撃に似た感動を心がしていることがわかります。
こういった美しい庭園が現代まであり続けるのは、政治が安定して文化が成熟しこれを肥後藩の細川家が代々、継承できたからこそです。こういったものを拝見すると今まで継承してくれたことへの感謝しかありません。これこそがラグジュアリーなことと感じます。

その後は、ご当地グルメの太平燕を食したり、温泉に浸かったりと至れり尽くせりの旅となりました。

■熊本旅行で感じたこと
ー 名店には名マスターがいること
ー 文化遺産はしっかり次世代に継承しなければならない
ー 日本の美は世界に比類ない競争力があること
ー 東京も熊本の路面電車のように少し遊び心を感じる乗り物を運行しても良いのでは。
ー 熊本は良き街である



Makoto Ebisawa

Lux Communicationを生業としている海老澤誠のHPです

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